Googleの面接は独特で特別な対策が必要です。
この記事ではGoogleの面接の特徴を紹介していき、具体的な面接での質問や対策も紹介します。
Googleの面接に関してよくある質問もこの記事では網羅しています。
この記事は私が2022年から2023年にかけて転職活動をした経験と情報を元に提供しています。Googleも採用面接まで受けました。
また、筆者はAmazonの管理職を受けたこともあり、Amazonの面接のコツや体験談を次の記事で紹介しています。
GAFA転職に興味がある人は是非参考にしてみて下さい。
【関連記事】Amazon(アマゾン)の管理職の選考を受けた転職活動体験談
Googleの求人を探している人は是非、外資系企業に強いロバート・ウォルターズを利用してみて下さい。
こちらはGogoleの面接についてのコツを公式サイトが解説しています。この記事でこれ以上に更に詳しく解説していきます。
Googleは構造化面接をする
Googleは構造化面接を行っています。
「構造化された面接」とは、同じ仕事に応募する候補者を同じ面接手法で評価することです。
構造化面接を行うことで、仕事自体が明確に定義されていなくても、候補者のパフォーマンスを予測することができるという調査結果があります。
Googleは構造化面接を採用しており、すべての応募者に同じ質問をし、同じ基準で回答を採点し、あらかじめ定められた採用要件に基づいて採用を決定しています。
面接官はルーブリック(評価基準表)を使用して面接者の回答を評価しています。
公式にどのような物を使っているかは確認できませんが、ルーブリック(評価基準表)とは以下のようなものです。コンセプトとして受け取って下さい。
Googleは面接でもう難問奇問を質問しない
Googleは難問奇問の質問をしません(2023年)
大切なことなのでもう一度言います
Googleは難問奇問の質問をしません。
Googleは以前、難問奇問を面接で質問することで有名でした。
例えば「ボーイング 747 の中にゴルフボールはいくつ収まりますか?」といった難問や、「もしあなたが 5 セント硬貨と同じ大きさに縮んで、ミキサーに入れられたとしたら、どうやって脱出しますか?」といった奇問を出題していました。
Googleはこれらのような難問奇問が回答できる能力が入社後の業務で活躍できる能力と相関性が低いことがわかったため取りやめました。
転職活動の情報サイトなどでは未だに古い間違った情報を共有していることがありますが間違いです。Googleは現在の面接では難問奇問を質問しません。
では現在はどのような質問をGoogleではされているのでしょうか。
面接の質問のされ方
Googleの面接では
- 導入部
- フォローアップ
の順で質問が展開されていきます。
1.導入部ではシナリオが説明されます。それに対して面接者は自分なりの回答を行います。
2.フォローアップでは、その回答に対して面接官が深掘りしていきます。
例えば
1.導入部
質問「今までで一番大変だった出来事を教えてください。」
2.フォローアップ
質問「その大変だった出来事をどのように対処しましたか」
「今考えるとどんなことがもっと改善できたでしょうか」
「その時の同僚や周りの反応はどうでしたか」
などになります。
Google面接の質問は大きく2種類
Googleの面接での質問は大きく2種類に分けられます。
- Behavioral(行動に
ついての 質問)・・・・過去の経験や業務を元にどんな行動をしたか答える - Hypothetical(仮説に
基づく 質問)・・・あるシチュエーション上の問題点でどう行動するか答える
Behavioral(行動に
例えば、「~の
「あなたが業務上で達成できなかったことを教えてください。」
「あなたがクライアントと仕事をして成功した例を教えてください」
などです。
Hypothetical(仮説に
「あなたが企業でアプリを制作するとしたらどのようなビジネスモデルを打ち出しますか」
「あなたの同僚が成績不振でチームに悪い影響を与えていたらどのようにアプローチしますか」
などです。
Behavioralは自分の過去の経験やエピソードを整理して回答として準備しておけば面接での質問に対して回答がしやすくなります。
一方でHypotheticalは予想もしないお題が質問され、自分で道筋をたて回答をしていかなければなりません。回答に正解、不正解はありませんが論理的に答える必要があります。
Google面接で審査する4つのポイント
Googleは4つのポイントを審査しています。
- 「リーダーシップ」Leadership:役職やポジションに関わらずリーダーシップ能力があること。
- 「職務に関連した知識」Role-Related Knowledge (RRK):応募者が求められる成果を達成するために必要な経験、経歴、スキルなどを評価する要素です。
- 「考え方:地頭:一般知識」General Cognitive Ability (GCA):応募者が新しい状況を学び、それに適応できる能力を持つ人材を求めています。応募者の現実の難問解決能力や学習能力が重視されます。
- 「Googleらしさ」Googleyness:Googleが掲げるモットーのようなもので、あいまいさに対処できる柔軟性や積極的な行動力、協調性を持っているかどうかに注目します。
これら上記の4つのポイントを意識して面接の質問に対して回答する必要があります。
Googleの面接ではHypotheticalとBehaviorの2種類の質問があると説明しましたが、両方の質問にもこの4つのポイントを審査する意図が含まれています。
例えば
Bhaviorの質問「あなたがクライアントと仕事をして成功した例を教えてください」
これは2.職務に関連した知識を審査していると考えられます。
Hypotheticalの質問「あなたの同僚が成績不振でチームに悪い影響を与えていたらどのようにアプローチしますか」
これは1.リーダーシップや4.Googleらしさを審査していると考えられます。ですのでリーダーシップがあり、柔軟性や協調性がある能力をアピールできるような回答をすることが望ましいです。
以上のようにそれぞれの質問がどの種類でどのポイントを審査しているのか意識した上で回答することが大切です。
Googleの採用の流れ・面接の回数やタイミング
書類選考を通過すると面接になります。
電話面接(最近はビデオ面接)
Googleのリクルーターによって行われます。候補者の職務履歴やスキルなどのすり合わせを行います。また、面接についてのアドバイスもくれたります。
面接
実際の面接が始まるタイミングは電話面接から1ヶ月以内が多いです。
面接の回数はポジションによって異なりますが、エントリー~ミドルレベルだと3回ほどです。
面接は一日にまとめて数回分行われる事もあれば、1日に1面接で合格すれば後日に次の面接に進むパターンもあります。
その間の日程調整や採用の結果などは担当のGoogleリクルーターとやり取りが続くことになります。
面接合格後は採用協議会のチェック
面接に合格した場合、その平均スコアが日本支社の採用協議会で評価されます。採用協議会のマネージャーがスコアを判断し、必要に応じて追加の面接が設定されることもあります。
追加面接もクリアすると、具体的な報酬の設定に進みます。
社内にはコンペンセーションチームがあり、応募者に対して報酬、ストック、ボーナスの予想が立てられます。この予想内容が確定し、合意が得られれば、日本法人の承認が得られます。
その後、情報は米国本社に伝えられます。
本社では、採用可否や入社時のジョブレベルなどが判断されます。本社の承認には、卒業証明書の提出や経歴書の修正などの手続きがリクルーターを通じて行われます。
このように、さまざまな手順が踏まれるため、最初の面接から最終的な結果が出るまでには時間がかかります。
具体的なGoogleの面接内のフロー
エンジニアなどの技術職はケーススタディなどがあることがありますがここでは、一般的な営業職を中心とした面接内のフローを紹介します。
- 自己紹介(英語の可能性あり)
- 面接官から候補者について軽く質問(職務履歴の深掘り)(英語の可能性あり)
- Behavior・Hypotheticalのどちらから質問を出題(3~4個)(一部英語の可能性あり)
- 逆質問
1面接 所要時間45分
1~3についてはどこかで英語でやりとりをする可能性があります。
特に自己紹介と職務履歴の深掘りについては予め準備して対策ができる部分です。
Googleの転職で英語力に不安がある人はこちらで補足解説をしています。
3.Behavior・Hypotheticalの質問については大きく3~4個質問されますが、それぞれの質問の回答に対して深掘りしたフォローアップ質問がされていきます。
4.逆質問ではポジションについてや、チーム体制について、またプロダクトについてなどネットなどで調べればわかるようなものではない質問をしましょう。
調べればすぐわかるような質問をしたり、いかにもテンプレートで見つけてきたような質問をして候補者の印象を悪くしないようにしましょう。
Googleの面接官は部下・チームメンバー・上司・他部署
面接をする面接官は様々です。人数も1~2人であることが多いです。
一番良くあるパターンは部署のハイアリングマネージャーです。部署内のリーダーで採用への大きな権限を持ちます。最終面接はディレクターである場合が多いです。
他にも入社後にチームメンバーになる予定の社員や部下が面接をすることもあります。
また全く異なる部署の社員が面接することもあり、これらはバイアスに囚われずに多角的に候補者を見ることで採用をすることが狙いにあります。
面接ではどんなポジションの人が面接官になるのかリクルーターに予め聞いておくと逆質問がしやすくなります。
Googleのリクルーターと面接対策をしよう
面接に心強いのがGoogleのリクルーターです。まずリクルーターには採用に影響力はなく、私たち応募者の味方に近いです。
採用について何か質問などがあれば気軽に質問しましょう。
面接での質問の対策やコツなども教えてくれます。
まとめ:Googleの面接は独特。でも対策をすれば大丈夫
Googleは構造化面接を行い、質問の種類も独特なことがわかりました。質問の種類や質問の意図などを理解してそれにふさわしい回答をすれば面接突破は可能になります。
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以下はリクルートエージェントの特徴や使い方を解説しています。自分に合ったエージェントを使ってみてくださいね。
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