- このブログの著者について
タコスは外資系企業でマネージャー兼、採用面接官として採用を担当。30人以上の採用をした。今まで転職2回経験。1回目の転職で大失敗、即日解雇を受け、再就職を決意。転職活動1ヶ月で再就職を実現。みなさんが私と同じ失敗をしないように、経験に基づいて転職のアドバイスをしています。
外資系企業とは
外資系企業とは、外国の企業によって設立または資本参加された企業のことです。多国籍企業の日本法人であり、母国の企業理念や方針に基づいて事業を行っています。
代表的な外資系企業にはアマゾン、アップル、グーグル、ゼネラルモーターズ、ボーイングなどがあります。
外資系企業と日系企業の違い
外資系企業は日系企業と比べてワークライフバランスが良好で、創造的なアイデアを重視する企業文化が強い傾向があります。
一方で、日系企業は長時間労働が一般的であり、上司や同僚との人間関係が業務に大きく影響します。また、日系企業は企業理念や社風が強く、外資系企業ほど個人の能力や実績に基づいた処遇はありません。
外資系企業はフラットな組織構造が一般的で、幹部社員の意見が反映されやすく、個人の能力が最大限に発揮できる環境が整っています。
一方で、日系企業はランクや序列が重視される傾向があり、意思決定に時間がかかることがあります。
また、外資系企業では多様性が重視されるため、国籍や性別に関係なく個人の能力が評価されますが、日系企業では男性社員の比率が高く、昇進に国籍が影響を及ぼすことがあると指摘されています。
外資系企業の特徴
外資系企業の特徴を次のようにまとめることができます。
高度な専門性を重視する
外資系企業は高度な専門性を持った人材を求めています。従業員は高度な専門スキルと知識を持ち、それらを活かして高品質な商品やサービスを提供することが求められます。
グローバルな視点を持つ
外資系企業は複数の国・地域に拠点を持つことが多いため、グローバルな視点を持った人材を重視します。従業員は海外の動向に精通し、多様な文化を理解している必要があります。
能力主義である
外資系企業は個人の能力と実績を重視する傾向が強いため、能力主義的な人事制度・評価制度を持っていることが多いです。昇進・昇格は個人の能力と達成した実績次第で決まります。長期的な勤続年数よりも実績が重視されます。
フラットな組織構造を持つ
外資系企業はフラットな組織構造をとることが多く、ヒエラルキーが低い傾向があります。上司と部下の間に大きな立場の差がなく、オープンなコミュニケーションが取れる文化が醸成されています。
パフォーマンス重視である
外資系企業は従業員のパフォーマンスを重視します。目標の達成度合いとその達成による結果が評価の対象となります。目標を達成しない場合は解雇されるリスクもあります。従業員は常に高いパフォーマンスを求められます。
多様性を重視する
外資系企業は多様性を重視する企業文化を持っていることが多いです。国籍、人種、性別、宗教などに関係なく、能力のある人材が登用されることがあります。多様な背景を持った従業員が集まることで、創造性が高まると考えられているためです。
英語使用環境の場合が多い
外資系企業の公用語は英語が多く使用されます。特に外国人マネージャーや同僚とのコミュニケーションには英語が使用されるため、英語力が求められます。会議などでも英語が主に使用されるため、英語での発表やディスカッションができる英語力が必要です。
外資系企業のメリット
外資系企業で働くメリットは上記の外資系企業の特徴とも重複する部分がありますがみていきましょう。特徴=メリットとも言えます。
高い給与
外資系企業は一般的に高い給与を支払っています。優秀な人材を惹きつけるために競争力のある給与を提示しています。
スキルアップの機会
最新技術を活用しながら高度な業務に取り組むことができるため、スキルアップにつながります。また、外国人上司や同僚から学ぶことも多く、視野が広がります。
グローバルな視点
外国人とのコミュニケーションは欠かせないため、グローバルな視点を身に付けることができます。海外の動向を把握し、柔軟に対応できる力が身に付きます。
キャリアアップの機会
外資系企業では一般的に昇進や異動が頻繁にあり、責任のあるポストに就く機会が得られやすいです。海外駐在や出向もあり、キャリアを飛躍的に伸ばすことができます。
外資系企業のデメリット
言語・文化の壁
外国人の上司や同僚とのコミュニケーションでは、言語や文化の違いからくる問題に直面することがあります。意思疎通を図るのに時間がかかるため、業務の効率化につながらない場合があります。
定着率が低い
外資系企業では定着率が低く、入社して間もない頃に退職してしまう人が少なくありません。適応できずに離職してしまう可能性が高いというデメリットがあります。企業文化の違いに対応できる柔軟性が求められます。
不安定な雇用
外資系企業では基本的に年俸制がとられており、年度ごとに契約内容を見直すため、長期的な雇用とはなりづらい場合があります。仕事の成果によっては契約が更新されない可能性もあります。これは雇用の安定性を欠くデメリットであると言えます。
外資系企業で英語を使って働く場合の必要な英語力
ビジネス会話力
外国人の上司や同僚とコミュニケーションを取るために、ビジネスシーンで使用される英語を使いこなせることが必要です。会議での発言や電話での応対ができるレベルの英語力が求められます。
専門用語の理解
業務で使用される専門用語を正しく理解し、適切に使用できる英語力が必要不可欠です。業界の知識とともに専門英語力も求められます。
プレゼンテーション力
社内外でプレゼンテーションを行う機会があるため、分かりやすく英語でプレゼンテーションできる力が必要です。スライドとともに流暢にスピーチできる英語力が求められます。
文書作成力
ビジネス文書を正しく作成できる英語力が必要です。メールのやり取りからレポート作成まで、正確でわかりやすい英文を書く能力が求められます。
読解力
外国人の上司や同僚からの指示を正しく理解できる読解力が必要です。外国のメディアから得た最新の業界動向も把握できる英語力が必要です。
これらの英語スキルを身に付けるためには、継続的な勉強と実践が必要です。英語学習教材の活用、英語でのコミュニケーションの機会の増加、英語圏のビジネス書籍の読書などが効果的です。
また、TOEICの点数を850点以上にすることを目指しましょう。高い英語力を身に付けることで、外資系企業での仕事を円滑に進めることができます。
英語ができなくても外資系企業に転職は可能?
英語ができなくても外資系企業に転職することは可能です。募集する求人にもよります。
外資系企業は一般的に優秀な人材の確保に力を入れており、言語能力よりも個人の能力や適性を重視する傾向があります。
未経験者であっても、分析力やコミュニケーション能力、柔軟性といった能力を持っていれば、外資系企業の採用機会は十分にあります。
英語力は外資系企業での仕事を円滑に進めるためには必要不可欠なスキルですが、必ずしも採用の前提条件とはなっていません。採用された後は、職場でのOJTやOff-JTの研修を通じて、必要な英語能力と専門用語を習得していくことができます。
外資系企業でのキャリアを希望するのであれば、採用プロセスにおいて企業の英語環境について確認し、自分の英語レベルがその環境に適応できるかを評価する必要があります。
また、入社後は継続的に英語能力を高めるための努力が求められますが、採用そのものは英語力だけで判断されるわけではありません。
やる気と適性を示せれば、外資系企業でのキャリアは英語ができなくても可能と言えます。
未経験者でも外資系企業は転職できる?
外資系企業は未経験者でも転職できます。
未経験者でも外資系企業に転職することは可能です。ただし、多くの外資系企業では、英語力や国際的なビジネス経験を求められることがあります。
そのため、英語力の向上や留学経験のある方は、外資系企業にとって有利になる場合があります。しかし、外資系企業においては、専門的な知識やスキルを持っている方を求める傾向があります。
そのため、未経験者でも、自分自身のスキルや経験を活かせるポジションを探し、熱意や情熱をアピールすることが大切です。また、転職前には、業界や企業について十分にリサーチすることが重要です。
自分が応募する企業の特徴やビジネスモデル、文化などを理解し、自己PRに活かすことができるようにしましょう。
未経験者でも、自己PRを十分に準備し、アピールすることができれば、外資系企業に転職することができる可能性は十分にあります。
外資系企業に転職する方法
①LinkedInを使う
外資系企業の転職に絶対使うべきなのはLinkedInです。LinkedIn(リンクトイン)は、ビジネス専用のソーシャル・ネットワーキング・サイトです。2003年に創設され、世界中のビジネスパーソンや企業が利用しています。
LinkedInは、ビジネス上のコネクションを築いたり、求人情報を探したり、自分自身をアピールしたりすることができます。
自分のプロフィールページを作成し、職歴やスキル、資格、業務経験、アカデミックバックグラウンドなどの情報を掲載することができます。
LinkedInの良さや使い方についてはこちらの記事で紹介しています。
②転職エージェントを使う
外資系企業への転職には転職エージェントを利用するのもオススメです。
外資系企業の求人情報にアクセスできる
転職エージェントには外資系企業からの求人依頼が集まっており、最新の求人情報を入手することができます。人材紹介会社のデータベースを利用して、自分に適した求人を見つけることができます。
企業の非公開求人にアクセスできる
外資系企業は公開求人だけでなく、人材紹介会社経由での求人も行っています。転職エージェントに登録することで、一般に公開されていない求人についても情報を得る機会が増えます。
適性に合った求人を紹介してもらえる
転職エージェントのコンサルタントが、登録者の職務経験や能力、希望するキャリアを考慮して、適性に合った求人を紹介してくれます。外資系企業の求人条件を熟知しているため、登録者の適性に合致しやすい求人を見つけてくれる可能性が高くなります。
面接の機会を獲得するためのサポートが得られる
転職エージェントは、登録者に面接の機会を獲得するために必要な支援を行ってくれます。履歴書やエントリーシートの確認、面接の練習対策、企業説明会への同行など、外資系企業の面接に臨むためのサポートを受けることができます。
人脈を活用できる
転職エージェントのコンサルタントは外資系企業の担当者と人脈があります。コンサルタントを通じて、外資系企業の社内の人脈にアクセスできる可能性があります。内部推薦での入社につながる場合もあるため、転職エージェントの人脈を最大限活用することが重要です。
外資系企業転職オススメの転職エージェント
おすすめの転職エージェント
- JACリクルートメント
ハイクラス転職に強いです。
- doda
幅広い業界をサポート。
- リクルートダイレクトスカウト
登録するだけでスカウトが届く。
合わせてオススメ転職エージェントのまとめ記事がありますのでぜひ読んでみてくださいね。
まとめ:外資企業に転職は色んな可能性を秘めている
外資系企業への転職はキャリアアップのために大変魅力的な選択肢ですが、慎重に検討する必要があります。
外資系企業は日系企業と比べてワークライフバランスが良好で、個人の能力を重視する一方で、長時間労働が当たり前とされている企業も少なくありません。言語や文化の壁に直面し、定着率が低いというデメリットにも注意が必要です。
しかし、グローバルな視点や高度な業務に携われる機会、昇進・成長のスピードが速いことが魅力でもあります。
外資系企業への転職を考えている人は、自分のキャリアプランと合致する企業を選び、エージェントのサポートを得て、面接対策をしっかりと行うことが重要だと言えます。